iPadはパソコンの代わりになるのか?
以前、パソコンとiPadのどちらを購入すべきかという記事を掲載しました。
パソコンとiPadはそれぞれ特性があり
何を行いたいかという点でパソコンかiPadを選ぶべきという結論でした。
ではiPadをパソコン代わりとして使用できないか?というとそういう訳でもありません。
iPad OSの進化によってiPadをパソコンのように使用することが可能になりました。
この記事ではiPadをパソコンにように使用できるのか?をまとめます。
【用途別】iPadパソコン化計画
パソコンでできることはiPadでもできるのか?
用途別にiPadをパソコン代わりに使用する方法をご紹介します。
ネットサーフィン
iPadでもパソコンと同じ様に快適にネットサーフィンをおこなうことができます。
iPadはタブレットなのでタッチ操作も可能です。
またMagic Keyboardを使用するとトラックパッドも利用可能で
パソコンとほぼ変わらない操作感が得られます。
ネットサーフィンで調べ物をしたり、買い物をしたりSNSを利用したり…など
問題無くiPadでもできますしパソコンよりも快適に使用できるシーンもあります。
ただ注意しなければならないのはブラウザの拡張機能は使用できない点です。
特にAmazonで買い物をする際に多く利用されている
ChromeのKeepaも使用できないのは残念です。
Keepaはアプリ版もあるのでiPadでも利用可能です
またパソコンのブラウザ機能でWEBページのソースコードを確認することが多い人も
iPadではできないので注意が必要です。
アプリやSafariの拡張機能でソースコードの確認は可能です
しかし、WEBデザイナーやプログラマー以外の多くの人が
ネットサーフィンとしてiPadを使用する場合は特に問題無く、
タッチ操作も可能なので快適に使用することができます。
- iPadだとタッチ操作で快適にネットサーフィンができる
- Magic Keyboardのトラックパッドでパソコンと同様な操作が可能
- ブラウザの拡張機能が使用できない
メール
パソコンでおこなう多いタスクの一つがメールです。
メールの作成、やりとりをiPadでもパソコンと同様におこなうことができます。
パソコンで使用しているメーラーをiPadのアプリまたはブラウザで立ち上げ使用します。
メーラーとして多く利用されているGmail、OutlookもアプリでiPadに最適化されているので
問題なく使用することができます。
iPadをパソコン化してメール作業をおこなうなら
複数のメールアドレスを管理できるSparkがオススメです。
- パソコンで使用しているメーラーをiPadでも使用できる
- 複数のメールアドレスを使用している場合Sparkがオススメ
資料作成
パソコンで資料作成する多くの場合
Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointを使用することが多いと思います。
iPadでも同様にこれらを使用して資料作成をおこなうことが可能です。
Microsoft Office以外にもGoogleスプレッドシートなどのGoogle Workspaceも使用することができます
基本的にiPadでも資料作成は可能ですが
パソコン版のMicrosoft Officeで使用できる一部機能が
iPadのアプリ版だと使用できないので注意が必要です。
しかし基本的な機能は使用できますし、
ブラウザ版 Officeを使用すると基本的にパソコンと同じ機能が使用できます。
また、iPadをパソコン化して資料作成をおこなう際には
キーボードとマウス(トラックパッド)が必須です。
タッチ操作も可能ですがタイピングは物理キーボードの方がタイピングしやいですし
細かい作業がタッチ操作だと難しい場合もあります。
- Microsoft365 Officeアプリを使用して資料作成することができる
- アプリ版は一部機能が使用できない
- iPadで資料作成をおこなう際はキーボードとマウス(トラックパッド)必須
オンラインミーティング
最近はビデオ通話やアプリを使用した
オンラインミーティングが浸透してきました。
パソコンでオンラインミーティングに参加するのと同様に
iPadでもオンラインミーティングに参加できます。
オンラインミーティングでよく使用されているZoomやTemasのアプリ版も存在します。
ZoomもTemasもブラウザ経由で使用することも可能です
スペックの低いパソコンだとオンラインミーティング中に固まってしまったり
アプリが落ちてしまったりしますがiPadだとあまりそのようなことがありません。
ただiPadをパソコン化してオンラインミーティングに参加する際には
iPad本体が横向きになりカメラが正面にならないので相手と目線が合いにくいです。
- ZoomやTemasのアプリでオンラインミーティングが可能
- カメラが横向きになるので相手と目線が合いにくい
画像編集・動画編集
画像編集や動画編集などのクリエイティブ用途もiPadで可能です。
AdobeのPhotoshop、Illustratorなどのアプリ版もあり
個人で作業をおこなう分には特に問題ありません。
動画編集に関してはAdobe PremiereProのアプリ版が存在しないので
他のアプリを使用して動画編集を行います。
iPadで動画編集をするならLumaFusionがオススメです
しかし、チームやビジネスで画像編集、動画編集をおこなうなら
iPadをパソコン化して使用するのは難しいです。
相手がパソコンを使用している場合はそれに合ったデータフォーマットや環境に合わせないと
トラブルの元になるからです。
個人でおこなう分には問題ありませんが
ビジネスで編集作業をする場合はパソコンを使用した方が無難でしょう。
- iPadでも画像編集・動画編集用の高機能なアプリがあるので編集作業可能
- ビジネスなどで編集作業をおこなう場合はiPadはパソコンに代わりにならない
iPad OS16で更にパソコン化
様々な用途でiPadをパソコンの様に使用することができますが
これらが可能になったのはiPad OSが登場してからです。
iPadが登場した当時は大きなiPhoneと揶揄されていた事もありました。
そんなiPad OSですが2022年10月にiPad OS16がリリースされました。
iPad OS16ではステージマネージャと外部ディスプレイ出力が正式対応されるので
よりiPadをパソコンの様に使用することができるようになります。
ステージマネージャ
ステージマネージャはパソコンのデスクトップの様に
複数のウィンドウを重ねて開くことができる機能です。
今まではSplit ViewとSlide Overで同時に複数アプリを開くことができましたが
最大3つまででした。
ステージマネージャでは画面に3つ以上、また複数のアプリをグループ化させて
ワークスペースを作成することができます。
iPadでもより多くのマルチタスクが可能になります。
外部ディスプレイ対応
iPadは取り回しがしやすく持ち運びが容易である一方、
パソコンに比べて画面サイズが小さいので作業をおこなう際に
見づらさを感じることもあります。
iPad OS16では外部ディスプレイに対応するので自宅でiPadを使用する時には
ディスプレイに接続して大きな画面で作業をおこなうことができるようになります。
大きなディスプレイでステージマネージャを使用すれば
パソコンと同じような画面サイズでマルチタスクが可能になります。
※外部ディスプレイ対応は2022年内アップデート予定です
iPadをパソコン化するメリット
iPad OSの進化によりパソコンの様に使用することができるようになったiPadですが
iPadをパソコン化するメリットは次の通りだと考えています。
- 荷物を軽量化することができる
- iPadでしかできないこと+パソコンとしての機能も使用できる
荷物の軽量化
iPadは数種類のサイズが存在します。
12.9インチのiPadは画面サイズが大きく、パソコンと同じサイズ感で使用できますが
重量が重いので持ち運びの際はパソコンを持ち運ぶのと変わらないので
あまりメリットはありません。
しかし、11インチのiPad ProやiPad miniであれば持ち運びが便利で
荷物の軽量化になります。
また、スマホを持ち出す感覚でiPadも簡単に持ち出せるのもメリットかもしれません。
iPadでしかできないこと+パソコンの機能も使用できる
iPadはタブレットなので電子書籍を読んだり
動画視聴などエンタメ消費デバイスとして非常に使いやすいです。
また、Apple Pencilなどでメモをとることも可能です。
これらの使用用途に加えてパソコンとしての一面もあるので
一台で二役こなすことができるのがメリットになります。
iPadをパソコン代わりに使用するデメリット
iPadをパソコン化して使用するためにはいくつかのデメリットがあります。
パソコン代わりに使用するためにはそれらのデメリットを理解しておくことが必要です。
- パソコンで使用できるアプリが使用できない
- 画面が小さい
- ビジネスではパソコンが主流
パソコンで使用できるアプリが使用できない
iPadとパソコンはOSが異なるため、
パソコンでは使用できるアプリがiPadでは使用できないことがあります。
またOfficeソフトの様に仕様が異なっていたり、機能が一部制限されていたりします。
普段よく使うアプリがiPadでも問題無く使用できるか注意する必要があります。
画面が小さい
作業をおこなう際に画面サイズは作業効率に影響します。
12.9インチのiPad以外はパソコンと比べると画面サイズが小さくなっています。
持ち運びが便利な一方でこの点はデメリットになります。
また複数のアプリを開いて作業をおこなう際にも画面が小さいと不便になるので
マルチタスクに関してはパソコンの方が作業効率が良いです。
ビジネスではパソコンが主流
iPadがパソコンの様に使用できる様になってきたと言っても
やはりビジネスではパソコンが主流です。
そのためビジネスパートナーと共同作業をおこなったり
データのやり取りをおこなう際にはパソコンでないと問題が生じる可能性があります。
作業が自分だけで完結する場合にiPadを使用するのが良いかと思います。
iPadのパソコン化は可能なのか?
冒頭のiPadをパソコン化して使用することができるのか?ですが
私は可能だと考えています。
ただし、パソコンでおこなう作業の大半は可能だが作業効率はある程度犠牲にして
という条件が入ります。
画面サイズや使用できるアプリやソフトがパソコンとは異なるため
完全にパソコンと同じ環境にはなりません。
しかしパソコンの代わりにiPadを使用しても作業ができないわけではありません。
iPadのタブレットとしての機能を活用しながらパソコン的な作業をおこなうこともできます。
私はブログ管理や仕事のメッセージのやり取り、資料作成などiPadでおこなっています。
不便なシーンはありますが問題無く使用できています。
自分がiPadでどんな作業をするのか整理し、iPadとアプリの機能を理解したうえで
iPadのパソコン化を試してみるのが最もオススメです。
当ブログではiPadなどのガジェットやツール、アプリを
快適に使用するための情報を発信しています。
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